看護師の給与に関する主な数字
| 指標 | 数値 | 出典・対象 |
|---|---|---|
| 平均年収 | 524.7万円 | job tag(令和7年賃金構造基本統計調査より)。平均年齢42.1歳 |
| 求人賃金(月額) | 26.6万円 | job tag(令和7年度ハローワーク求人統計) |
| 夜勤手当(夜勤回数に応じた総額・月) | 平均4万3,806円 | 日本看護協会 2024年度調査(2025年1月分、正規雇用フルタイム・病院勤務の夜勤者) |
| 一般事務の平均年収(参考) | 541.4万円 | job tag。平均年齢44.6歳 |
※それぞれ対象・時点が異なる統計です。
平均年収524万円は「42歳の平均を含む数字」
年収は年齢・経験とともに変わります。22歳の新卒看護師が、「平均524万円なのに自分はそんなにもらっていない」と感じても不思議ではありません。
平均年収を見るときは、平均年齢もセットで確認する必要があります。同じ年代・同じ地域の数字と比べる方が、自分の位置は分かりやすくなります。job tagでは都道府県別の賃金も確認できます。
夜勤が給与を押し上げている
看護師の給与には、職場によって夜勤手当が加わります。日本看護協会の調査では、夜勤をしている正規雇用フルタイムの病院勤務者について、夜勤回数に応じた手当総額は平均4万3,806円でした。単純に12倍すると年間約53万円です。
つまり、年収500万円という数字の中に、夜に働いた対価が数十万円含まれている人もいます。
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求人の月給を見ると印象が変わる
job tagの令和7年度ハローワーク求人統計では、看護師に対応する求人賃金は全国で月26.6万円でした。平均年収524.7万円とはかなり印象が違います。
理由は、
- 賞与は月給に含まれない
- 夜勤手当が含まれない求人もある
- 経験年数の違い(新規求人は経験の浅い人も対象)
- 既存の就業者と、新しく出る求人の違い
などです。「平均年収」と「転職したときの提示月給」は別の数字です。
一般事務と比べても単純ではない
同じjob tagの一般事務では、全国年収541.4万円、平均年齢44.6歳となっています。看護師524.7万円より高い数字です。
ただし、職業分類の範囲や平均年齢が異なるため、「一般事務の方が看護師より高給」と単純に結論づけることはできません。この比較から分かるのは、平均年収1個だけで職業の高給・低給を判断するのは危険ということです。
自分の給与を比べる手順
ステップ1:給与明細を5つに分ける
| 区分 | 内容 | チェックポイント |
|---|---|---|
| 基本給 | 毎月のベース | 賞与や退職金の計算のもとになることが多い |
| 夜勤手当 | 夜勤回数で変動 | 1回あたりいくらか、二交代・三交代で違うか |
| 時間外手当 | 残業時間で変動 | 実際の残業を申請できているか |
| 賞与 | 年2回など | 「基本給の何か月分」か、業績連動か |
| 福利厚生 | 住宅手当・退職金・寮など | 金額に換算するといくらか |
「年収」が同じでも、中身は違います。
ステップ2:時間あたりで見る
例:2人の看護師(仮定)
| Aさん(病棟・夜勤あり) | Bさん(外来・日勤のみ) | |
|---|---|---|
| 年収 | 500万円 | 450万円 |
| 夜勤 | 月4回(二交代) | なし |
| 残業 | 月20時間 | 月5時間 |
| 年間の総労働時間の目安 | 約2,100時間 | 約1,900時間 |
| 時間あたり | 約2,380円 | 約2,370円 |
年収では50万円の差がありますが、時間あたりにするとほぼ同じです。そのうえでAさんには夜勤の負担があります。
※労働時間は仮定の概算です。自分の場合は、勤務表の実働時間と残業時間から計算してみてください。
ステップ3:何と交換しているかを書き出す
睡眠、休日の曜日、通勤時間、仕事内容、責任、人間関係。
夜勤4回で年収500万円と、夜勤なしで年収470万円。数字だけなら500万円が上ですが、これらまで含めると、どちらが自分にとって高待遇かは変わります。
求人票の給与を見るときの注意
転職で給与を比べるときは、求人票の書き方にも気をつけます。
- 「月給30万円〜(夜勤手当含む)」:夜勤を何回した場合の金額か
- 「モデル年収」:何年目・何回夜勤の例か
- 「賞与4か月分」:基本給の4か月分か、月給の4か月分か
- 「各種手当あり」:住宅手当・資格手当の条件と金額
面接や転職サービスを通じて、「夜勤手当を除いた月給」「前年度の賞与実績」を確認すると、今の給与と同じ条件で比べられます。
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Nurse Life+の結論
看護師の給与は、「高い」「低い」のどちらかで決めるより、
何時間、どんな勤務をして、その金額を受け取っているのか
を見る方が大切です。年収ではなく、働き方込みの給料で比較しましょう。
参考資料
- 厚生労働省 job tag「看護師」(参照日:2026-09-29)
- 厚生労働省 job tag「一般事務」(参照日:2026-09-29)
- 日本看護協会「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」(参照日:2026-09-29)
